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体力テストに取り組む小学生
体力テスト全国平均公的データ令和7年度

令和7年度 全国体力テストの結果|小5の全国平均とコロナ前との比較

2026年7月更新

スポーツ庁は令和7年12月に「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果を公表しました。全国の小学5年生と中学2年生を対象にした悉皆調査で、令和7年度は小学5年生だけで男子470,224人、女子454,752人が参加しています。

この記事では、報告書とExcelの原典データから数値をそのまま引用して解説します。ネット上には実際の値と異なる数字が出回っていることがあるため、すべて出典を明記しています。

この調査の基本

  • 対象:国公私立の小学校5年生・中学校2年生(悉皆調査)
  • 実施:令和7年4月〜7月
  • 種目:握力・上体起こし・長座体前屈・反復横とび・20mシャトルラン・50m走・立ち幅とび・ソフトボール投げの8種目
  • 体力合計点:各種目を10点満点で換算し、合計80点満点

小学5年生の全国平均(令和7年度)

お子さんの記録と比べる際の基準になる、8種目の全国平均です。

種目男子女子
握力15.97 kg15.61 kg
上体起こし19.45 回18.36 回
長座体前屈33.88 cm38.17 cm
反復横とび40.90 点38.71 点
20mシャトルラン47.95 回36.87 回
50m走9.46 秒9.77 秒
立ち幅とび150.96 cm142.39 cm
ソフトボール投げ21.06 m13.10 m
体力合計点53.03 点53.98 点

男女の合計点を比べても意味がありません

女子53.98点、男子53.03点と女子の方が高く見えますが、体力合計点の換算基準は男女で別に設定されています。「女子の方が体力が高い」という意味ではないため、男女の合計点を直接比べないでください。比較するなら同性の全国平均とです。

A〜E評価の基準

体力合計点は80点満点で、点数に応じてA〜Eの5段階で評価されます。小学5年生と中学2年生で基準が違います。

評価小学校5年生中学校2年生
A65点以上57点以上
B58〜64点47〜56点
C50〜57点37〜46点
D42〜49点27〜36点
E41点以下26点以下

令和7年度の小学5年生の評価分布は次のとおりです。全国平均の53.03点(男子)・53.98点(女子)は、いずれもC評価の範囲に入ります。

A

11.6%

12.8%

B

22.6%

23.5%

C

31.6%

33.2%

D

22.2%

21.7%

E

12.0%

8.8%

※小学5年生の総合評価の割合(令和7年度)

体力はコロナ前に戻ったのか

スポーツ庁は今回の結果について、次のように述べています。

「体力合計点は、小中学校男女ともに前年度から向上しているが、中学校男子を除いてコロナ前の水準に至っていない。」

出典: スポーツ庁「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果について(概要)」

小学5年生の体力合計点の推移を原典の数値で見ると、実際にこうなっています。

年度男子女子
平成30年度54.2155.90
令和元年度53.6155.59
令和3年度52.5354.66
令和4年度52.2954.32
令和5年度52.6054.29
令和6年度52.5453.93
令和7年度53.0353.98

※令和2年度は新型コロナウイルスの影響で調査が中止されたため、データがありません。

数値から読み取れること

  • 男子:平成30年度の54.21がピーク。令和4年度の52.29まで下がり、令和7年度は53.03まで回復。ただしピークには戻っていない
  • 女子:平成30年度の55.90がピーク。令和6年度の53.93が最低で、令和7年度は53.98とほぼ横ばい

男子は令和4年度を底に回復傾向が見えますが、女子の回復は前年度比0.05点とごくわずかです。

長期で見ると「落ちた種目」と「伸びた種目」がある

「子どもの体力が落ちている」とよく言われますが、全種目が落ちているわけではありません。平成20年度と令和7年度を比べると、種目によってはっきり方向が分かれます。

種目(小5男子)平成20年度令和7年度
ソフトボール投げ25.39 m21.06 m
握力17.01 kg15.97 kg
立ち幅とび153.96 cm150.96 cm
長座体前屈32.68 cm33.88 cm
上体起こし19.12 回19.45 回

もっとも大きく落ちたのはソフトボール投げで、平成20年度から4.33m下がりました。一方、長座体前屈(柔軟性)と上体起こし(筋持久力)はむしろ伸びています。

スポーツ庁による種目別の傾向(令和7年度):

  • ・「握力」は、小中学校男女ともに低下傾向。
  • ・「長座体前屈」は、小中学校男女ともに向上傾向。
  • ・「持久走」は、男女ともに低下傾向。
  • ・「50m走」は、小学校男女及び中学校女子で低下傾向、中学校男子で向上傾向。
  • ・「ボール投げ」は、小中学校男子で直近向上傾向、小中学校女子で横ばい。

出典: 同「結果について(概要)」参考資料

都道府県による差

体力合計点は都道府県によって差があります。小学5年生(公立)の上位と下位は次のとおりです。

上位(男子)

  • 大分県56.14
  • 石川県56.03
  • 福井県55.78
  • 秋田県55.31
  • 茨城県54.99

上位(女子)

  • 福井県57.62
  • 石川県57.25
  • 秋田県57.00
  • 大分県56.84
  • 茨城県56.78

全国平均は男子53.03、女子53.98です。上位県は福井・石川・秋田・大分・茨城が男女とも顔をそろえています。一方、下位は男子が愛知51.70・山梨51.92・神奈川51.98、女子が神奈川52.04・愛知52.56・滋賀52.58でした。

「なぜ差があるのか」は調査からは分かりません

この調査は各県の点数を示していますが、その理由までは調べていません。「雪国だから」「都市部だから」といった説明はよく見かけますが、いずれもこの調査で裏付けられたものではありません。当サイトでは根拠のない理由付けは行いません。

運動時間・生活習慣との関係

調査では、体力合計点と運動時間・生活習慣の関係についても報告されています。スポーツ庁は次のように述べています。

  • ・「『運動時間が長い』児童生徒ほど、体力合計点が高くなる傾向にある。」
  • ・「『運動は好き』と回答した児童生徒は、それ以外の児童生徒と比べ体力合計点が高い。」
  • ・「1週間の総運動時間が60分未満の割合は、小中学校男女ともに増加傾向である。」
  • ・「平日の学習以外のスクリーンタイムが『3時間以上』の割合は、小中学校男女ともに増加傾向である。」

出典: 同「結果について(概要)」

実際の生活習慣のデータ(小学5年生・令和7年度)は次のとおりです。

1週間の総運動時間(体育の授業を除く)

男子 522.93分 / 女子 315.17分

朝食を「毎日食べる」割合

男子 82.5% / 女子 80.4%

平日の学習以外のスクリーンタイムが3時間以上

男子 42.5% / 女子 37.2%(原典の区分を合算)

相関であって、原因ではありません

この調査が示すのは「関連がある」ということまでです。「スクリーンタイムが長いから体力が低い」という因果関係を証明したものではありません(体力が高い子ほど外遊びを選ぶ、という逆方向の可能性も否定できません)。断定的な説明には注意してください。

お子さんの記録と比べるには

全国平均はあくまで目安です。同じ小5でも4月生まれと3月生まれではほぼ1年の発達差があり、成長のペースにも個人差があります。平均を下回っていても、それ自体が問題を示すわけではありません。

当サイトでは、新体力テストの記録を入力すると全国平均と比較して、お子さんの体力の特徴と向いているスポーツの傾向を確認できます。学年・性別ごとの平均値も掲載しています。

出典・参考資料

  • 文部科学省(スポーツ庁委託)「体力・運動能力調査報告書」— 新体力テスト8種目の全国平均値データ
  • スポーツ庁「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」結果 https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/kodomo/zencyo/1411922_00014.html
  • 同 調査結果の概要(令和7年12月) https://www.mext.go.jp/sports/content/20251217-spt_sseisaku02-000046317_000101.pdf
  • 同 報告書 第3章 基礎集計(小学校) https://www.mext.go.jp/sports/content/20251216-spt_sseisaku02-000046317_000801.pdf
  • 同 都道府県別集計 https://www.mext.go.jp/sports/content/20260113-spt_sseisaku02-000046317_0000001.pdf
  • ※ 運動発達・スポーツ科学に関する内容は、スポーツ科学分野で広く知られた知見をもとに当サイトが解説したものです。
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