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スポーツをしている子どもたち
運動意欲アンケート子どもの意識令和7年度

運動が好きな子は何割?|「運動嫌い」のデータと体力の関係

2026年7月更新

「運動が好きですか?」という単純な質問に、子どもたちはどう答えるか。スポーツ庁の調査では、児童生徒の運動に対する意識を「好き」「やや好き」「ややきらい」「きらい」の4段階で尋ねています。

結果は学年と性別で大きく異なります。小学5年生の男子では70%以上が「運動が好き」と答える一方、女子では54%に止まります。そして、その好嫌と体力の関連についても、公式データが語っています。

この調査について

  • 調査項目:「運動やスポーツをすることは好きですか」(質問紙調査Q1)
  • 回答選肢:好き、やや好き、ややきらい、きらいの4段階
  • 対象:小学5年生と中学2年生(全国調査)

小学5年生:男女で20ポイント差

小学5年生の「運動が好き」という回答を見ると、男子72.8%に対し女子54.1%です。20ポイント以上の差があります。

回答小5男子小5女子男女差
好き72.8%54.1%-18.7pp
やや好き20.7%31.7%+11.0pp
ややきらい4.5%10.0%+5.5pp
きらい2.0%4.2%+2.2pp

小5男子

好き+やや好き

93.5%

ややきらい+きらい

6.5%

小5女子

好き+やや好き

85.8%

ややきらい+きらい

14.2%

「好き」と「やや好き」を合わせると、小5男子93.5%、女子85.8%が運動に前向きです。ただし女子では1割以上が「ややきらい」「きらい」と答えており、この比率が課題です。

小5では運動嫌いはまだ少ない

「きらい」と答えたのは男子2.0%、女子4.2%。多くの子どもがまだ運動に興味を持つ段階です。ただし女子は男子の2倍以上が「きらい」と回答している点が注視されます。

中学2年生:思春期の変化が明らか

中学2年生になると、運動に対する意識が変わります。特に女子で「ややきらい」と「きらい」が増えるのが目立ちます。

回答中2男子中2女子男女差
好き66.0%43.0%-23.0pp
やや好き24.9%34.2%+9.3pp
ややきらい6.1%15.4%+9.3pp
きらい2.9%7.4%+4.5pp

中2男子

好き+やや好き

90.9%

ややきらい+きらい

9.0%

中2女子

好き+やや好き

77.2%

ややきらい+きらい

22.8%

中2女子で特に注目すべき点は、「ややきらい」が15.4%、「きらい」が7.4%で、合わせて22.8%が運動に対し否定的です。小5女子の14.2%から8.6ポイント増加しており、思春期の女子で運動離れが顕著です。

男女差が中学で広がる

小5では「好き」で18.7ポイント差でしたが、中2では23.0ポイントに広がります。男子は66.0%がまだ「好き」と答える一方、女子は43.0%まで低下。中学の思春期が、特に女子の運動意欲に影響を与えている可能性があります。

スポーツ庁は「『運動は好き』と答えた児童生徒は、小中学校男子で増加傾向、小中学校女子で減少傾向である」と指摘しており、この低下はトレンドとして認識されています。

運動好きな子は体力が高いのか

スポーツ庁の公式コメントは明確です。

「『運動は好き』と回答した児童生徒は、それ以外の児童生徒と比べ体力合計点が高い。」

出典: スポーツ庁「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果について(概要)」

ただし、ここで大切なのは「相関がある」ことと「因果関係がある」ことは異なるという点です。

データから読める2つの可能性

  • 可能性1:運動が好きだから、自分から練習したり、試合に出たりして体力が高くなる
  • 可能性2:体力が高い子ほど、学校の体育や運動で成功体験を得て、運動が好きになる

この調査では「好きだから上手い」なのか「上手いから好きになる」のか、そのどちらが先なのかは分かりません。ただし、運動に対する肯定的な態度と体力が関連していることは確実です。

運動嫌いの子どもをどう見るか

運動が「ややきらい」「きらい」と答えた子は、全体ではまだ少数派です。しかし重要なのは、その割合が学年と性別によって変わるという点です。

グループややきらい+きらい
小5男子6.5%
小5女子14.2%
中2男子9.0%
中2女子22.8%

読み取れるパターン

  • 小5女子の14.2%が「ややきらい」「きらい」。小5男子の6.5%より高い
  • 中2女子の22.8%が「ややきらい」「きらい」。5人に1人以上が運動に否定的
  • 男子は小5から中2への変化が小さい(6.5% → 9.0%)が、女子は大幅に増加(14.2% → 22.8%)

運動嫌いが「すべて悪い」わけではありません。ただし、女子が学年と共に運動から離れていく傾向は、スポーツ環境や指導法に改善の余地があることを示唆しています。当サイトの診断では、お子さんが「自分に向いているスポーツ」を見つけるお手伝いができます。運動全般が嫌いでも、自分に合ったスポーツなら好きになる可能性があります。

意識と現実のギャップ

興味深いのは、「運動は好き」と答える子の割合(意識)と、実際に体力テストで高い記録を残す子の割合(現実)のギャップです。

例えば小5男子の場合

  • ・「運動が好き」と答える子:72.8%
  • ・体力合計点がA評価(65点以上)の子:11.6%
  • ・つまり、6人に1人は「好きだけど成績は平均以下」という可能性

「好きだから体力がある」わけではなく、「好きな子の中でも、体力差は大きい」ということです。好きなだけでなく、その子の適性に合ったトレーニングやスポーツ選択が体力向上につながります。

まとめ:運動意識と体力の実態

令和7年度のデータから分かること:

小学5年生の段階では

  • ・男子72.8%、女子54.1%が「運動が好き」
  • ・大多数は運動に前向き(90%前後が好き以上)
  • ・ただし女子は既に運動嫌いが1割強

中学2年生で変わる

  • ・男子66.0%、女子43.0%が「運動が好き」
  • ・特に女子で運動嫌いが急増(22.8%が否定的)
  • ・思春期の性差が顕著になる段階

当サイトの診断ツールは、こうした意識や一般的な体力データだけでなく、お子さんの個別の8種目の成績から、本人の強みと向いているスポーツを特定します。「運動が好きか嫌いか」ではなく、「自分に合ったスポーツが何か」を知ることが、運動人生の充実につながります。

出典・参考資料

  • 文部科学省(スポーツ庁委託)「体力・運動能力調査報告書」— 新体力テスト8種目の全国平均値データ
  • スポーツ庁「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」結果 https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/kodomo/zencyo/1411922_00014.html
  • 同 児童生徒質問紙調査 Excel(小学校)https://www.mext.go.jp/sports/content/20251216-spt_sseisaku02-000046317_001002.xlsx
  • 同 児童生徒質問紙調査 Excel(中学校)https://www.mext.go.jp/sports/content/20260113-spt_sseisaku02-000046317_0000102.xlsx
  • ※ 運動発達・スポーツ科学に関する内容は、スポーツ科学分野で広く知られた知見をもとに当サイトが解説したものです。
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