
立ち幅跳びの平均は?小学生・中学生の全国平均と得点表
2026年8月更新
立ち幅跳びは、新体力テストの8種目のうち「跳躍力・瞬発力」を測る種目です。両足で踏み切って、前方へできるだけ遠くまでジャンプします。正式には「立ち幅とび」という名称が使われます。
この記事では、スポーツ庁「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の原典データと、文部科学省の実施要項から、全国平均・得点の基準・正しいやり方をまとめます。数値はすべて原典の値をそのまま使っています。
立ち幅跳びの全国平均(令和7年度)
全国の小学5年生・中学2年生を対象にした悉皆調査の結果です。
| 学年 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| 小学5年生 | 150.96 cm | 142.39 cm |
| 中学2年生 | 197.50 cm | 166.39 cm |
出典: スポーツ庁「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」
男女の数値を比べる意味はありません
新体力テストの得点表は男女別に作られています。同じ距離でも男女で得点が変わるため、男女の距離を並べて優劣を語ることはできません。比べるなら、同じ性別・同じ学年の平均と比べてください。
何cmで何点? 項目別得点表
新体力テストは、各種目の記録を10点満点に換算して合計します(8種目で80点満点)。立ち幅跳びの換算表は次のとおりです。
小学校
| 得点 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| 10点 | 192cm以上 | 181cm以上 |
| 9点 | 180〜191 | 170〜180 |
| 8点 | 168〜179 | 160〜169 |
| 7点 | 156〜167 | 147〜159 |
| 6点 | 143〜155 | 134〜146 |
| 5点 | 130〜142 | 121〜133 |
| 4点 | 117〜129 | 109〜120 |
| 3点 | 105〜116 | 98〜108 |
| 2点 | 93〜104 | 85〜97 |
| 1点 | 92cm以下 | 84cm以下 |
出典: 同調査 報告書「項目別得点表」(小学校)
中学校の10点ライン
中学校の得点表では、10点は男子265cm以上・女子210cm以上です。小学校の10点ライン(男子192cm以上・女子181cm以上)から大きく上がります。中学生になると下肢の筋パワーが大きく伸びるため、基準もそれに合わせて設定されています。
全国平均の小5男子150.96cm、女子142.39cmは、どちらも得点表では6点にあたります。8種目の合計点と総合評価の見方は小学生の新体力テスト完全ガイドで解説しています。
正しいやり方(実施要項より)
文部科学省の「新体力テスト実施要項」には、測定の手順が細かく決められています。学校で説明を受けても細部まで覚えている子は多くありません。ルールを正しく知っているだけで、記録が変わる場合があります。
測定場所と準備(実施要項より)
- ・屋外で行う場合は砂場。屋内で行う場合はマットを使用する
- ・踏み切り線は、測定場所の手前30cm〜1mに引く
- ・測定場所は、できるだけ整地する
出典: 文部科学省「新体力テスト実施要項(6歳〜11歳対象)」
跳び方のルール(実施要項より)
- ・両足を軽く開いて、つま先を踏み切り線の前端にそろえて立つ
- ・両足で同時に踏み切って前方へ飛ぶ
- ・二重踏み切りにならないようにする(踏み切り線を越えてから、もう一度足をついてから飛んではいけない)
- ・記録は、身体が触れた位置のうち最も踏み切り線に近い位置と、踏み切り前の両足の中央位置を結ぶ距離を測る
出典: 同実施要項
2回の機会が活かされていない子が多い
実施要項には「2回実施してよい方の記録をとる」と書かれています。つまり、1回目より2回目の方が伸びたら、2回目が記録になります。1回目が十分に伸びなかったと感じたら、2回目に別の跳び方を試してみる価値があります。
立ち幅跳びは「助走なしで自分の力だけで飛ぶ」テストです。踏み切り線の位置や腕の振り方に工夫の余地がありますが、ルール内での工夫にとどめることが大事です。
立ち幅跳びの記録は17年でどう変わったか
小学5年生の全国平均の推移です。平成20年度から令和7年度までの原典の数値をそのまま並べています。
| 年度 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| 平成20年度 | 153.96 cm | 145.77 cm |
| 平成30年度 | 152.26 cm | 145.97 cm |
| 令和元年度 | 151.47 cm | 145.70 cm |
| 令和3年度 | 151.43 cm | 145.22 cm |
| 令和4年度 | 150.86 cm | 144.59 cm |
| 令和5年度 | 151.16 cm | 144.34 cm |
| 令和6年度 | 150.46 cm | 143.18 cm |
| 令和7年度 | 150.96 cm | 142.39 cm |
※令和2年度は新型コロナのため調査中止。出典: 同調査
男子は平成20年度の153.96cmから下がり続け、令和7年度は150.96cmです。女子も平成20年度の145.77cmから下がり、令和7年度は142.39cmで最も低い値になっています。どちらも低下傾向が顕著です。
「なぜ下がったのか」は調査では特定されていません
スポーツ庁は「1週間の総運動時間が60分未満の割合は、小中学校男女ともに増加傾向である」「平日の学習以外のスクリーンタイムが『3時間以上』の割合は、小中学校男女ともに増加傾向である」と報告しています。ただしこれは関連の指摘であり、立ち幅跳びの記録が下がった原因を特定したものではありません。当サイトでは根拠のない理由付けはしません。
瞬発力が活きるスポーツ
立ち幅跳びが得意な子は、瞬間的に力を発揮できる競技で力を発揮しやすい傾向があります。ただし、どの競技も瞬発力だけで決まるものではなく、持久力・巧緻性・柔軟性など複数の要素の組み合わせで成り立っています。
逆に、立ち幅跳びが苦手でもシャトルランが得意な子は、持久力を活かせる競技が向いているかもしれません。20mシャトルランが得意な子の特徴もあわせてご覧ください。
平均と比べるときに知っておきたいこと
同じ小学5年生でも、4月生まれと3月生まれではほぼ1年の発達差があります。跳躍力は体格や骨の成長のペースにも左右されるため、平均を下回っていること自体が問題を示すわけではありません。
また、立ち幅跳びは「踏み切り線の位置を知っているかどうか」「二重踏み切りを避けられるか」といった細かいルールを正しく理解しているかで記録が変わる種目です。実施要項の正しい測定方法を確認するだけで記録が伸びる子も少なくありません。
当サイトでは、新体力テストの記録を入力すると全国平均と比較して、お子さんの体力の特徴と向いているスポーツの傾向を確認できます。学年・性別ごとの平均値は年齢別の平均ページに掲載しています。
出典・参考資料
- 文部科学省(スポーツ庁委託)「体力・運動能力調査報告書」— 新体力テスト8種目の全国平均値データ
- スポーツ庁「令和7年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査」結果 https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/kodomo/zencyo/1411922_00014.html
- 同 報告書「項目別得点表・総合評価基準表」 https://www.mext.go.jp/sports/content/20251216-spt_sseisaku02-000046317_000905.pdf
- 文部科学省「新体力テスト実施要項(6歳〜11歳対象)」 https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/stamina/05030101/001.pdf
- 文部科学省「新体力テスト実施要項」ページ https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/stamina/03040901.htm
- ※ 運動発達・スポーツ科学に関する内容は、スポーツ科学分野で広く知られた知見をもとに当サイトが解説したものです。